世間に流通しているきくらげのほとんどが黒色のきくらげですが、真っ黒なきくらげとは対照的白色のきくらげが今注目を集めています。今日はその白色のきくらげについての特徴や栄養価などをご紹介します!
「シロキクラゲ」と「白いキクラゲ」の違い
白色のきくらげには2種類、種類があります。
ひとつは、「シロキクラゲ」といわれるキノコ。もうひとつは、「アラゲキクラゲ」というキノコの突然変異体、これを「白いキクラゲ」とよびます。
このように、「シロキクラゲ」と「白いキクラゲ」は、同じ白色のきくらげでも品種が異なります。
「シロキクラゲ」は中国では「銀耳」と呼ばれ、世界三大美人の楊貴妃が美容のためにこよなく愛したとされ、現在も中国からの輸入がほとんどで高級食材の乾物としてスーパーや専門店などで販売されています。
一方、「白いキクラゲ」は、黒いキクラゲと同じアラゲキクラゲという品種で、黒いキクラゲを栽培中に約10000分の1の確率で突然変異できた白色のアラゲキクラゲになります。
つまり、こういうことになります。
・シロキクラゲ(白キクラゲ)・・・シロキクラゲ科シロキクラゲ属 シロキクラゲ
・アラゲキクラゲ(白いきくらげ)・・・キクラゲ科キクラゲ属 アラゲキクラゲ(白色突然変異種)
緑工房で生産・販売している白色のきくらげは、「アラゲキクラゲ」の突然変異体になりますので、正確には「白アラゲキクラゲ」になります。ただ、アラゲキクラゲは馴染みがないので一般的に「白いキクラゲ」と呼びます^^
★アラゲキクラゲについて、詳しくはこちらのページをご覧ください。★
「シロキクラゲ」と「白いキクラゲ」の栄養価
中国では古来から、きくらげは薬膳に使われ、滋養に良いとされてきました。また、国内の主な産地である鹿児島県や熊本県では「長寿の妙薬」として、きくらげを食べる文化のある地域もあるとのこと。緑工房のある鳥取県でも、近年きくらげが農家さんも増え、スーパーで見かけることも多くなり数年前に比べると認知も上がってきているように思います!
ここでは、「シロキクラゲ(白キクラゲ)」と「白いアラゲキクラゲ」の栄養価についてご紹介します。
※食品成分データベース調べ
シロキクラゲの栄養価
「シロキクラゲ(白キクラゲ)」はアラゲキクラゲに比べて若干カロリーが低いのが特徴で、水溶性食物繊維を多く含みます。水溶性食物繊維は腸の中で水分を吸収し大きく膨らむことから、満腹感をよりえることが出来ダイエットにも最適。また腸を刺激して便秘の改善にもよいです。
・エネルギー 162kcal
・水溶性食物繊維 19.3g
・タンパク質 4.9g
ビタミン・ミネラル群では、ビタミンDをビタミンB2の成分が多く含まれています。
ビタミンDはカルシウムの吸収を助ける働きをし骨を丈夫に保つのに大切な働きをします。
ビタミンB2は皮膚や粘膜の機能を正常に保つことに関係しているといわれています。
世界三大美人の楊貴妃も愛用していたのも納得の栄養価ですね!
白いキクラゲの栄養価
「シロアラゲキクラゲ(白いキクラゲ)」はアラゲキクラゲの突然変異体なので栄養成分は同じになります。
不溶性食物繊維を多く含みダイエットや便秘に最適な働きをしてくれます。不溶性食物繊維は、水分を吸収して便の容積を増やします。 便が増えると、大腸が刺激され排便がスムーズになります。
・エネルギー 171kcal
・不溶性食物繊維 6.3g
・タンパク質 4.9g
また、全食品の中でも含有量がトップレベルのビタミンD。ビタミンDの働きは、カルシウムの吸収を助け骨を丈夫にしてくれるだけでなく、花粉症などのアレルギー疾患を抑える働きもしてくれることが分かり、現代人には欠かせない栄養素なのです。
★アラゲキクラゲの栄養価についてはこちらのページをご覧ください。★
白いきくらげレシピ
白いきくらげは見た目も華やか。黒いきくらげとはちがった魅力がありますね。
お酢との相性がいいので、今回はフレンチドレッシングでさっぱりと。冷蔵庫の中のお野菜、レタス・にんじん・ミニトマトなどで白いきくらげのこりこり食感が楽しめるサラダを作ってみませんか?
白いキクラゲの箸休めサラダ
- 戻した白い乾燥きくらげは熱湯で30秒程度湯通しして、千切りにします。
- レタス・にんじんも千切りにします。ミニトマトは1個を1/4ずつにカットします。
- 2.の野菜を皿に盛り、1.のきくらげをのせます。
- お好きなドレッシングをかけてお召し上がりください。
見た目も白っぽくさわやかなのでサラダやスープなどいろいろなお料理にお使いください。また、白いきくらげはとても珍しいのでお友達へのプレゼントとしても最適ですね(^^♪
鳥取県で国産きくらげを販売する緑工房のネット店長。
日々、全国のお客様からのきくらげ栽培のお悩みにお答えしています。